睡眠は動物にとって非常に重要なのは周知の事実だと思いますが、寝かたによって睡眠の質に影響があるかもしれないことをご存知でしょうか?
ちなみにおらっちは仰向け、おらっちの嫁はもっぱら横向きで寝ています。
おらっちも横向きでも寝れるんですがどうにも落ち着かないんですよね。
今回はそんな、寝かたと脳の関係について見ていきましょう。
少し難しい話しになるので結果だけ知りたい方は <最もいい寝かたとは> の項目へGO!
睡眠は脳の掃除?
脳が活動すると、その老廃物としてアミロイドβという老廃物(たんぱく質)が発生するのですが、これが蓄積していくと、脳にストレスがかかり睡眠の質が低下したり、さらにアミロイドβが蓄積しやすくなってしまします。
人は寝ている間に、このアミロイドβを排出しており、脳脊髄液がその掃除の役割を担っているのですが、日中は脳の細胞間の隙間が狭いため脳脊髄液の流れも緩慢で、老廃物をあまり押し出せません。
しかし睡眠中は脳の細胞の一部が縮み、隙間を作って脳脊髄液が流れやすくなっており、アミロイドβ等の老廃物を排出し、掃除を効率的に行っていることが分かっています。
レム睡眠・ノンレム睡眠も影響
アミロイドβの排出には、レム睡眠、ノンレム睡眠も関係しています。
寝るとまず脳と体が共に眠っている「ノンレム睡眠」が、続いて脳が眠っている浅い眠りの「レム睡眠」が出現して、約90~120分ごとにこの2つを繰り返しています。
老廃物の排出効果が最も高いのはノンレム睡眠時で、中でもより質の高い眠りである深睡眠時にもっともアミロイドβが排出されています。
この深睡眠を得る具体的な方法はわかっていませんが、より質の良い睡眠をとることが深睡眠を得ることに重要と言えます。
脳に最も良い寝かたとは?
ここで言う「脳に良い」というのは、先ほどまで紹介してきた老廃物であるアミロイドβを排出する効率が最も高い状態を指します。
ずばり答えから言うと、脳に最もいい寝かたは「横向き」です。
海外の研究で「仰向け」「うつぶせ」「横向き」それぞれの寝かたとアミロイドβの排出量の関係を調べたところ、「横向き」が最も脳内のアミロイドβを効果的に排出したという結果が出ています。
またマウスの実験についても同じような結果になっており、「横向き」で寝ることが脳にとって最もいいと言えます。
横向きで寝ることは、気道の確保としても良いため、いびきがはっせいしにくくなり、質の高い睡眠にもつながります。
また、睡眠時無呼吸症候群にも横向きは良いとされているため、自覚がある方は横向きで寝ることを心がけてみてください。
最後に
参考として、それぞれの寝かたの割合について記載しておきます。
あおむけ:約45%
うつ伏せ:約8.%
よこむき:約43.%
その他:約4%
おらっちは勝手に仰向けがポピュラーと思っていましたが、こうしてみると意外と少ないことが分かります。
その他の寝かたが気になる今日この頃ですね。笑
それぞれの寝かたにメリット、デメリットがありますので、気になる方はこちらの記事へ↓(執筆中)
まとめ
アミロイドβタンパク質は、脳にストレスを与えるだけでなく、認知症の原因物質とも考えられています。
最近では睡眠時間や睡眠の質の低下等から、65歳以下の方をさす若年性認知症のリスクについても取り上げられることも多いです。
まずは横向きに寝ることで、睡眠の質を改善していってみてはいかがでしょうか?
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